◆藤原和博・宮台真司『人生の教科書[よのなかのルール]』ちくま文庫、2005年5月

なかなかよくできた「教科書」。日本の社会の仕組みあるいは「ルール」がよくわかる。概説的ではなく、具体例に沿って解説しているところが、学校の教科書と異なるところ。

「少 年犯罪」から「仕事」「性」「結婚と離婚」「自殺」などといったテーマが語られる。「大人はなぜ接待をするのか」という章などは、日本人あるいは日本社会 を考える上で非常に興味深い。こういう話を、日本語を勉強している学生たちに教えたら、日本社会に少しは興味を持ってくれるのではないかと思う。

私自身、「社会」経験が著し不足しており「社会」のルールをよくわかっていないので、その勉強のためにも本書は役に立つ。

藤原 和博, 宮台 真司
人生の教科書 よのなかのルール